はじめに |
シーリング材を施工する際、どのぐらいの量が必要なのか、また1本のカートリッジでどのくらいの量が施工できるのか。 プロの方でもDIYの方でも、一度は悩まれたことがあると思います。 シーリング材の施工に必要な量は、目地の深さ、幅、目地の長さによって異なります。 言い換えれば、この3つさえわかっていれば、計算することはとても簡単です。 今回は、シーリング材の必要量の計算方法を幅10mm/深さ10mm/長さ150mの目地を例に挙げて、計算してみました。 |
測定 |
まずは、シーリング材の量を計算するために必要な数値を測定しましょう。 1、目地の深さ(mm) 2、目地の幅(mm) 3、目地の長さ(m) 目地の長さだけがメートル、その他がmmで測定してください。 長さだけ単位が違いので、注意しましょう。 今回は例として 幅10mm/深さ10mm/長さ150mの目地を320mlのカートリッジで施工する場合に必要なシーリングの量を計算してみます。 |
目地の体積を計算 |
次に、目地の体積を計算しましょう。 体積=総使用量になります。 【体積(総使用量ml)】=【幅(mm)】×【深さ(mm)】×【長さ(m)】 例 幅10mm/深さ10mm/長さ150mの目地の場合 10(mm)×10(mm)×150(m)=15,000(ml) 総使用量は15,000ml(15L)。 |
カートリッジ本数に換算 |
さきほど、計算した総使用量をカートリッジ一本あたりの入り目で割れば、 カートリッジを使用した場合の必要本数がわかります。 シャープ化学では320ml入りのものが多いので、320mlで計算します。 しかし、実際に施工する場合、ロスが発生します。 たとえば、商品の2割をロスしたと考えますと 320ml×0.8(2割)=256ml になりますので、実際に使用できる量は256mlになります。 カートリッジ本数に換算すると 【カートリッジ本数(本)】=【総使用量(ml)】÷【製品容量(ロス考慮分)(ml)】 例 幅10mm/深さ10mm/長さ150mの目地の場合 15,000ml÷256ml=58.59375本 ですので、 必要本数は約59本になります |
まとめ |
@目地の体積(総使用量)を計算 *長さの単位のみm(メートル)なので注意 【総使用量(ml)】=【幅(mm)】×【深さ(mm)】×【長さ(m)】 Aシーリング材の必要本数の算出 *ロスを考慮し、ロス率を20%と仮定する 【必要本数(本)】=【総使用量(ml)】÷(【製品容量(ml)】×【ロス率】) 例:20%の場合は×0.8 |
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