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DGS シールグラウド工法

DGS シールグラウド工法とは

DGSとはDIRECT GROUT SYSTEM、注入工事による土木、建築物の補修工法のことです。

建物の老朽化で発生する壁や床などのクラック(ひび割れ)。これを放置しておくと雨水の浸入により、美観だけでなく耐久性などにも影響が出ます。

最適なクラックの補修方法が「DGSシールグラウト工法」です。

DGSシールグラウト工法とは弾性エポキシ樹脂をクラックの表面から注入することにより、水密・気密・美観・再発防止を確保する新しい考え方のクラック補修システムです。
また、DGSシールグラウト工法は従来の工法に比べ短時間で注入作業が完了します。

シールグラウド工法の特徴

  • 速硬化
  • ノンブリードタイプ
  • Uカット、Vカットが不要なので騒音・粉塵を出しません。
  • 仮止めシールが不要なので施工跡が目立ちにくい。
  • 適度な弾力性で、サイディング、ALC、PC板などの動きのある箇所にも最適です。
  • 湿った施工部にも使用可能です。
  • この仕様書は弾性エポキシ樹脂(DGSエポフレックス)を使用して、コンクリートやモルタル壁のクラック注入補修作業行う時のためのものです。
  • DGSシールグラウト工法はダイレクトグラウトシステムが指定した材料と工具を使用して注入されるものとします。
  • DGSシールグラウト工法で対応可能なクラックの幅は0.1mm〜3.0mm、気温は1℃〜40℃の間とします。
  • 注入に使用される材料はシャープ化学工業株式会社によって製造・検査が行われたものとします。
  • 材料の使用可能期限は当製品の有効期限内とします。(冷暗所保管:12ヶ月)
  • DGSシールグラウト工法は水密・気密を確保するためのものです。構造部分の強度補強にはDGSハードグラウト工法を適用してください。
クラックの幅 注入深さ10mm
0.3mm 70m
0.5mm 42m
1.0mm 21m
1.5mm 14m
2.0mm 11m

施工実績

鳥取空港

クラック補修作業の流れ

STEP1クラックの調査
実際の施工方法や仕上りに関して工事担当者と打ち合わせを行います。クラックの幅、長さ、貫通の有無などを調査し施工箇所の確認をします。それらに基づいて作業範囲や工程を決定します。

STEP2高圧洗浄
高圧洗浄ガンを使用し、クラック周辺及び内部の汚れやゴミをゆっくりと確実に追い出すように取りのぞきます。上下方向のクラックの場合は下から上へ、そして上から下へと必ず往復洗浄を行います。横方向や天井などは一方の端から行い、折り返し往復して洗浄します。★空気:水=6.000:1

STEP3クラックの計測
調査段階でクラックの測定を行っていますが、ホコリや目づまり、劣化部分もありますので、高圧洗浄を行い内部をきれいな状態に整えた後、改めて施工管理のためのクラック幅・や長さを計測します。

STEP4ガンへの装着
DGSエポフレックスのカートリッジをDGSエアーガンにセットします。DGSエアーガンにDGSノズル及びDGS先端チップを装着し、クラックへの注入を行います。

STEP5DGSエポフレックスの注入
DGS先端チップをクラックに垂直に軽く押し付けながら施工してください。注入を開始するとチップの前後から樹脂が盛り上がるのが見えてきます。この盛り上がりが見えてきたらゆっくりとクラックに沿ってガンを移動していきます。

STEP6施工状態の確認
注入作業完了後、DGSエポフレックスが均一に表面に押し出されて盛り上がるまで注入されていることを確認します。もし、完全に埋められていない所があれば可使時間内に上からDGSエポフレックスを再注入します。

STEP7仕上げ作業〜完了
DGSエポフレックスの注入作業が完了したら、クラックからはみ出た部位を可使時間内の軟らかいうちに、ヘラやウェスなどでふき取って下さい。トルエンなどの溶剤を使用してもかまいませんが、仕上げ材や作業員の健康も考え適正量に抑えます。よりきれいに仕上げるためには、注入時に周辺への無駄なはみ出しや汚れを最小限にします。また、より凹のない平らな仕上がりのためには翌日以降にカッターなどで盛り上がり部分だけ切り取る方法もあります。

OPTION確認検査(オプション)
抜き取り検査が必要な場合は担当者と話し合った上で、DGSエポフレックスが注入されたコンクリートの部分を小さく切り取り、施工状態を確認します。サンプルを取り出した後は、躯体コンクリート以上の強度の樹脂モルタルを充填し表面を平滑にきれいに整えます。

注入に必要な工具と材料

DGSエポフレックスEF-M「注意事項」
・直射日光を避け、涼しく湿気の少ない場所で保管してください。
・万が一皮膚に付着した場合は、石鹸で良く洗い流し水で洗い流してください。
・誤って目に入った場合は、流水でよく洗い流し後、医師の診断を受けてください。

DGSエポフレックスの一般的な特性

DGSエポフレックスの性状と性能
試験項目 DGSエポフレックスEF-M 備 考
外観 ペースト状  
比重 1.35 JIS K 6833
不揮発物(%) 93 JIS K 6833
粘度(Pa.s) 180 B型回転粘度計(10rpm)
タックフリー時間(min) 60 JIS A 1493(23℃/50%RH)
最大引張強度(N/mm2) 3.0 14日間/23℃ ダンベル3号
破断時伸び(%) 50 14日間/23℃ ダンベル3号
せん断引張接着強度(N/mm2) 2.4 被着体:モルタル

※DGSエポフレックスは1成分形湿気硬化型弾性エポキシ樹脂です。

DGSエポフレックスの各気温、湿度における硬化時間
硬化時間(h)
気温/湿度 5℃ 23℃ 35℃
厚み(mm)
クラック幅
0.5 24 6 3
1.0 72 12 8
2.0 120 24 16
3.0 240 60 24

DGSエポフレックス荷姿
製品名 容器
DGSエポフレックスEF-M ホワイトグレー 300mlカートリッジ
10本/1ケース

DGSエポフレックス有効期限:12ヶ月(冷暗所保存)

掲載している情報及びデータは、当社の実験によるデータです。 ご使用に際しては用途に適合するか事前にご確認願います。また、この資料の記載事項は、予告なく変更する場合が ございますのでご了承ください。

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