JP

ENG

CH

  • ピックアップ

よくある質問

Qコーキング材とシーリング材はどう違うのですか?
Aシーリング材とは、すきまに水や空気が入らないよう充填する材料で、原料に合成樹脂や油性パテなどが用いられています。
コーキング材とは、その中でも油性コーキングのことを指し、日本初のシーリング材として1950年代から1970年代前半までシーリング材の生産量第一位を占めていました。そのため、現在もシーリング材=コーキングととらえる場合もあります。
Q変成シリコーンはシリコーンとどう違うのですか?
A変成シリコーンはシリコーンに比べ、耐熱性や耐水性がやや劣りますが、塗装が可能で撥水汚染がなく、またカビも生えにくいなど、シーリング材として優れたバランスを有しているのが特徴です。
Q変成シリコーンとシリコーンシーラントは名前に同じ「シリコーン」が入っていますが、類似品なのでしょうか?
A変成シリコーンとシリコーンシーラントは、名称は似ていますがそれぞれ別の樹脂を主原料とし、化学的にも両者はまったく異なっています。
変成シリコーンの主原料がシリコーンシーラントである、または、変成シリコーンにシリコーンシーラントが配合されているということもありません。
Qシーリング材でF★★★★のついた商品がありますか?
AF★★★★は、ホルムアルデヒドがどれくらい出るかという等級を表したもので、★の数は1〜4つまでランクがあります。★の数が少ないほど放射量が多く、★4つは最も放射量が少ないことを示しています。シーリング材は、現在の建築基準法において規制対象建材でないため表示の義務はありませんが、日本シーリング材工業会の自主基準に従い、工業会としての表示を行っております。しかしながら、現在問題になっているシックハウス、シックスクールの原因物質はホルムアルデヒドだけではなくトルエン、キシレン等溶剤などVOC(揮発性有機化合物)が影響しており、F★★★★だけで解決するものではありません。詳細につきましては、日本シーリング材工業会のホームページをご確認ください。
弊社商品「防水クイックTXFree」は、環境を考えトルエンやキシレンを含まない、ウレタン系のシーリング材です。
Qシーリング材からホルマリン(ホルムアルデヒド)は発生しますか?
A建築基準法の改正により、「面」で使用する建築用の接着剤などは厳しい規制がひかれましたが、「線」で使用するシーリング材は現在のところ規制の対象外となっています。
しかしながら、当社では室内での空気汚染を少しでも減らしたいと考えておりますので、新しい基準で使用される測定法に従って日本シーリング材工業会での認証を受けております。
最新の測定法では、以前の簡易な測定では検出できなかったホルマリンを検出できるようになり、現在までの検討によりますと、シリコーン、変成シリコーン、ウレタン系からはホルマリンが発生しないことが分かっています。
発生がないと確認された製品につきましては、日本シーリング材工業会認定の「F★★★★」を表示しておりますので、ご確認ください。
詳細につきましては同工業会のホームページ(https://www.sealant.gr.jp/tec/fmark)をご覧ください。
Qオゾンに強いシーリング材はありますか?
A一番耐オゾン性が高いのは、シリコーン系のシーリング材です。通常の環境ではほぼ劣化がみられませんが、酸性雨や温泉地など酸性が強い環境では劣化が進むことがあります。
しかしながら、それでも他のウレタンや変成シリコーン系と比較しても、劣化が少ないといえます。
Q撥水汚染とは何ですか?
Aシリコーン系シーリング材から発生するシリコーンオイルが、大気中の汚れを吸着し、目地周辺を汚す現象です。吸着された汚れはクリーニングなどを行うことで落とすことは可能ですが、シリコーン系シーリング材を除去しない限り何度でも発生します。
Qシーリング材の2面接着とは何ですか?
Aシーリング材の性能を維持するために必要な条件の一つです。
建具やガラスまわりの目地など、構造部材の被着体の変形が予想されるワーキングジョイントでは2面接着、被着体の変形のないノンワーキングジョイントでは3面接着が使用されます。
2面接着は、目地底にバックアップ材やボンドブレーカを用いることで、シーリング材が建物の伸縮に追従できるようにします。
Qワーキングジョイント、ノンワーキングジョイントとは何ですか?
A温度変化や部材の伸縮、振動などによりムーブメントが起こる目地のことをワーキングジョイント、ムーブメントが起こらない目地のことをノンワーキングジョイントと呼びます。
建築物の目地は、この二つのどちらかに該当します。
Q応力緩和性とは何ですか?
A応力緩和性とは、シーリング材に変形の力が加わった場合に発生した応力(外力によって物体の内部に生ずる抵抗力)が、時間が経つにつれて減少していくという性質です。応力緩和性を持つシーリング材は、目地が拡大したときに接着面に発生した応力が減少していきますので、界面剥離を起こしにくくなります。窯業系サイディングボード用のシーリング材には、この応力緩和性を持つタイプが使用されています。
Qブリードとはどういう意味ですか?
A

ブリージング(Bleeding)と表記されることもありますが、意味は同じです。
シーリング材に含まれる可塑剤(柔軟性や加工性を高めるために添加される物質)が塗膜に染み出し、塗面をべたつかせる現象で、表面に汚れが付着しやすくなり、目地などが黒ずむことがあります。こうしたブリードを抑えたものを、「ノンブリードタイプ」や「NBタイプ」のシーリング材と呼びます。詳しくは「商品検索」をご覧ください。

Qなぜ、シリコーン系シーリング材の上から塗装をすることができないのでしょうか?
Aシリコーン系シーリング材は、塗料をはじき馴染みません。
そのため、塗装だけでなく、シーリング材や接着剤、両面テープなども付着しにくい性質があります。
Q弾性接着剤は、普通の接着剤とどう違うのでしょうか?
A一般的にいう接着剤は、固まると非常に硬い硬化物になります。
しかし、その分柔軟さに欠け、接着部位になんらかの動きが加わると、接着剤層の「割れ」につながることがあります。
一方の弾性接着剤は、その名の通り弾性をもたせた接着剤で、素材の収縮膨張などによる応力や歪みを逃がし、「割れ」などのリスクを低減させることができます。
Qシーリング材の耐用年数について教えてください。
Aシーリング材の耐用年数は種々の条件によって左右されます。
『建築防水の耐久性向上技術』(監修:建築大臣官房技術調査室)の「シーリング材の耐久設計指針・同解説」に、耐用年数に関わる係数として以下が挙げられています。
(1)被着体及び使用材料の組合せ係数
(2)被着体の色、方位係数
(3)表面の状態による接着難易係数
(4)施工の難易度の係数
(5)施工される人の技量係数
(6)地域差における紫外線劣化外力係数
(7)維持保全をすることによる係数
以上のように様々な条件が複雑に絡むため、製品の寿命については一概にいいかねます。
しかしながら消費者保護の観点から、品質確保法や住宅瑕疵担保履行法により、漏水に関しては10年の保証を行うことが一般的になりました。ただ、これは目地サイズなどの設計、施工の適切さなど先に挙げた係数の事項が大きく関わります。
詳しくは、「日本シーリング材工業会」のホームページをご参照ください。
http://www.sealant.gr.jp/wp-content/uploads/hinkaku.pdf
http://www.sealant.gr.jp/tec/3jyo
Qシーリング材は固まるとどれくらいの硬さになるのですか?
A

シーリング材にもよりますが、基本的にはゴムのようになります。がちっと固めたい場合は、硬く固まる接着剤をご使用ください。弊社商品のラインナップとしましては、以下の順番になります。

メガハードワンシリコーンS, ヘンセイシリコーンMペイントヘンセイ, ペイントウレタンNB-LM……etc。

また、伸びたり縮んだりしたシーリング材が、元の形に戻ろうとする力を「モジュラス」といいます。商品別のモジュラスタイプにつきましては、「商品総合カタログ」のP20に一覧を掲載しております。「商品総合カタログ」は、こちらからダウンロードしてご利用いただけます。ぜひご覧ください。

QJIS(日本工業規格)にあるシーリング材の耐久性区分について教えてください
A建築用シーリング材のJIS A5758-2004に、耐久性区分が分類されています。
例えば「7020」は、実験下において70℃で目地サイズが20%圧縮、−10℃で20%伸長してもシーリングは問題がないということを表しています。同じく「8020」は80℃で20%圧縮、−10℃で20%伸長しても大丈夫という意味です。いずれも低温での試験は、ー10℃で行われます。
現在、一般的な建築用シーリング材でアクリル系は「7020」程度ですが、その他は「8020」以上の品質のものがほとんどです。ただし、ガラスまわりに使われるシリコーン系は別の区分になります。
Qシーリング材の耐熱性はどれくらいですか?
A一般的なシリコーン系シーリング材の場合、瞬間的には150℃程度の耐熱性がありますが、常時使用では約120℃を目安としてください。
変成シリコーン系は、一般的なものより耐熱性が低く、常時使用で80℃、短時間でも120〜130℃程度までを目安としてください。いずれも高温になる時間が長い条件下では、通常よりも劣化が早まるためご注意ください。
Q2成分形のシーリング材が、早く固まってしまいます。
基剤や硬化剤の比率を変えるなど、調節しても大丈夫でしょうか?
A2成分形シーリング材の混合率は、シーリング材の性能を確認した上で決定しています。
そのため比率を変えて使用すると、本来の性能(耐久性、接着性、耐気性)が発揮できなくなり、剥離や劣化、色違いなどの問題が生じる可能性があります。
硬化を早めたい、または遅らせたいといった場合、性能を損なわないように配合された遅延材、促進剤もご用意しております。お気軽にお問い合わせください。
Qシリコーンを冷蔵倉庫のような常に温度の低い場所に施工したいです。
倉庫内の温度が低い状態で施工しても大丈夫でしょうか?
A弊社の商品概要に掲載している指触乾燥時間(タックフリー)は、23℃の温度下で測定しています。
シーリング材の反応性は、温度が10℃以下になると約1/2となるため、5℃以下のような環境下での施工は、硬化が著しく遅れる、あるいは硬化しないという可能性があります。
倉庫内の温度を上げてから施工することをおすすめします。
Q商品の説明を読むと、SDS(MSDS)を確認してください、とあります。
SDSとは何でしょうか?
どうしてSDSを確認する必要があるのでしょうか?
シャープ化学工業のSDSは、どこから確認できますか?
ASDSとは製品安全データシートのことをいい、以前はMaterial Safety Date Sheetを略したMSDSとされていました。
国際的には、SDS(Safety Date Sheet :安全データシート)の呼称が一般的で、日本においてもMSDSからSDSへ移行しています。これは、化学物質の安全な取り扱いと環境を守ることを目的とし、成分、化学物質名、危険有害性情報、また取り扱う上での注意点などが記載されています。シーリング材やプライマーも化学製品であるため、正しい管理と取り扱う上で必ずSDS(MSDS)を確認し、記載されている指示に従ってください。
また、弊社で取り扱っている商品のSDSにつきましては、弊社ホームページの製品サポート情報よりダウンロードいただけます。
Qプライマーはなぜ必要なのでしょうか?
Aプライマーとは下塗り塗料のことで、接着性を高めるために用いられます。
シーリング材を施工する部材は、金属やモルタル、石材など実に様々な種類があり、そこへシーリング材を接着させ、防水機能を保持するためには、それぞれのシーリング材や被着体に適したプライマーが必要になります。
さらに脆弱な被着体の表面強化、多孔質被着体内部から水やアルカリなどの進出防止、また有機系被着体やシーリング材から可塑剤などの移行防止といった役割もあります。
Q一度硬化したシーリング材が軟化することはあるのでしょうか?
A通常の条件下において、シーリング材が軟化することはまれですが、過酷な環境下で使用した場合、軟化する可能性があるようです。
以下のような例が挙げられます。
・油脂や薬品と接触したことによる膨潤
・紫外線による分解
・酸、アルカリによる化学分解
・酸素や酸化剤による酸化劣化 など。
Qプライマーのオープンタイムはなぜ必要なのでしょうか?
Aオープンタイムとは、接着剤を塗ってから張り合わせるまでの待ち時間をいい、プライマーがその性能を発揮するためには、接着性を担う成分が、被着体の表面で皮膜化する必要があります。オープンタイムが必要とされているのは、そのためです。
Qシーリング材が硬化する途中でムーブメントが発生したらどうなるのでしょうか?
Aシーリング材に亀裂などが発生し、耐久性などが低下する恐れがあります。
1成分形のシーリング材は表面から硬化が始まり、内部まで硬化するのに時間がかかるため、2成分形のシーリング材よりもムーブメントの影響を受けやすくなります。
Qサイディング用シール材に、変成シリコーンとウレタンがよく使われているようですが、どちらが適しているのでしょうか?
A一般的に、変成シリコーンシーラントに比べ、ウレタン系シーリング材は耐候性が劣ります。
例えば、弊社のウレタン系シーリング材は、新築でのサイディング用途とはしておらず、改修の際にお使いいただけるものは、ペイントウレタンになりますが、ご使用になる場合は必ず塗装をしていただくようお願いしております。
ただし昨今では、耐候性に優れたウレタン系シーリング材も他メーカー様より販売されております。変成シリコーンとウレタンのどちらかで一概に優劣が決まるということはなく、商品によって違いがありますので、各メーカー様の推奨する使用方法、適材適所をご確認の上ご使用ください。
Q油性コーキングとは溶剤系ですか?
Aいいえ、天然植物由来の亜麻仁油を原料とするシーリング材です。酸素により表面だけが硬化し内部は硬化しません。よって、ゴム弾性はありませんが、ひび割れのどんな動きにも追随できますので高い防水性能を誇ります。
Q施工したシーリング材が鳥に食いちぎられてしまいます。
予防方法はありませんか?
Aこうした現象は各地でみられ、現在のところ明確な理由は判明しておりませんが、鳥の種類はもとよりシーリング材の種類や色にも関係がないようです。
予防対策としては、シーリング部分にプラスチックや金属のカバーを取り付ける方法などが考えられます。
Qシリコーン系シーリング材とウレタン系シーリング材を室内で同時に施工したところ、ウレタン系シーリング材が硬化しませんでした、どうしてですか?
A

一般に使用されるシリコーン系シーリング材は、ケトオキシムという副生成物のガスを発生します。硬化がみられなかったのは、このガスがウレタン系シーリング材と反応し、硬化不良を引き起こしたためであると考えられます。

基本的には同時に施工しないことですが、シリコーン系シーリング材と同時に施工をしなければならない場合は、変成シリコーン系をご使用いただくことで、硬化不良の問題は比較的軽くなります。

Qシリコーン系シーリング材の容器に、脱オキシムやオキシムと記載されていますが、これらは性質が異なるのでしょうか?
A

脱オキシム型もオキシム型も同じ意味です。一般に使用されるシリコーン系シーリング材は、ケトオキシムという副生成物のガスを発生します。このガスが脱離しながら硬化することから、脱オキシム型やオキシム型と呼ばれています。

・オキシム型の商品例/シリコーンSバスシールなど

その他シリコーン系には、アルコール型や酢酸型などがありますが、国内ではあまり使用されていません。しかしながら、アルコール型はプラスチックなどに割れを生じさせにくく、また銅線に錆を発生させにくいなどの特長により、近年需要が伸びてきています。

・アルコール型の商品例/ポリカシール

Q変成シリコーンは油性ですか、水性ですか?
Aこうしたご質問を非常に多くいただくのですが、一概に決められないため、いつも返答に困ります。シーリング材に関したところで油性といえば、天然の亜麻仁油をベースとした油性コーキングですが、ご質問の意図が溶剤系かどうかという点で答えがまた違ったものになります。そうした意味では、溶剤系といえるシーリング材はブチル系となります。
弊社の変成シリコーン系シーリング材は、合成樹脂を成分としていますので、油から作ったという意味では油性です。
ちなみに弊社で水性といえるものは、アクリル系シーリング材となります。

コーキング関連情報 リンク集