コーキング剤の物性表に「モジュラス」と表記されています。この「モジュラス」とは、日本語で表すと”応力”(コーキング剤のようなゴム状の物体が衝撃を受けた際に、元のチカラに戻ろうとする力)です。輪ゴムを引っ張ると元に戻ろうとする力もこの応力です。コーキング剤を選ぶときにこの「モジュラス」は、確認しておく必要があります。
日本シーリング材工業会が定めた基準では、下記のように区分されます。ここに記載されているコーキング材モジュラスは、どれも50%モジュラスです。50%モジュラスというのは、コーキング剤に対し50%の変形を加えたときに返ってくる応力のことで、コーキング材のラベル表などによく記載されている表記です。現在JIS(日本工業規格)では、100%モジュラスで低モジュラス、高モジュラスの区別をするようになり,中モジュラスという表現は無くなりましたが、一般にはまだ広く使われているためここでは50%モジュラスで説明していきます。
低モジュラス | 0.2N/mm2未満 |
---|---|
中モジュラス | 0.2N/mm2以上 0.4N/mm2未満 |
高モジュラス | 0.4N/mm2以上 |
コーキング材の硬さとしては柔らかく、変形を加えても応力が小さいため一般的にはよく伸びるゴムになります。そのため動きがある目地へのコーキングに強いです。薄型パネルを使用した外壁の目地や、サイディングボードの目地へのコーキングをお勧めします。ただし、柔らかいので押せば簡単にへこみますので、とくに床面への使用は避けてください。
コーキング材の硬さとしては硬く、また一般的には接着力が高いです。動き少なくものを固定する目地に最適です。また、弾性接着剤的な使用されることも多いです。動きが多い目地に使用すると目地切れや被着体の破壊などが起こるので注意が必要です。硬度の高めの材料は土間目地など床面にも使用できます。
私たちシャープ化学工業は、コーキング剤の開発・製造・販売から、コーキング工事関連商品・コーキング剤の輸出入・コーキングのOEM加工の受託まで、コーキングにまつわる様々な業務を行っております。
商 号 | シャープ化学工業株式会社 |
---|---|
所在地 | 〒592-8352 大阪府堺市西区築港浜寺西町13-12 【地図】 |
TEL | 072-268-0322 |
URL | https://www.sharpchem.co.jp |
コーキング関連情報 リンク集